裁判員制度 "刑罰" "関連語彙" 予習
懲役(ちょうえき)とは自由刑の一種であり、受刑者を刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる刑罰をいう(日本の刑法12条2項参照)
監獄に拘置して所定の作業を行なわせる刑罰。
作業を行なわない場合は「禁固」と呼ばれる。
執行猶予(しっこうゆうよ)とは、犯罪を犯して判決で刑を言い渡された者が、その執行を条件付きで受けなくなる制度である。
刑の執行を一定期間猶予し、問題なくその期間を経過すれば刑を科さないこととする制度。
現行刑法では、3年以下の懲役もしくは禁錮または20万円以下の罰金の言い渡しを受けた者に認められ、猶予期間は1年以上5年以下。
拘留(こうりゅう、英語:penal detention)とは自由刑の一種であり、受刑者を刑事施設に拘置する刑罰である。刑罰(自由刑)の一種。1日以上30日未満のあいだ拘留場に拘置される。
禁錮(きんこ)とは、自由刑の一種であり、受刑者を刑事施設に拘置する刑罰である(刑法第13条)。禁錮は無期と有期とに分類される。
監獄の中に拘置する刑罰。
懲役のように所定の作業を行なう義務はない。
しかしながら,ほとんどの者が志願して労役している。
新聞やテレビなどでは禁固が多く使われているが,正式には禁錮(きんこ)を使う。
実刑(じっけい)とは執行猶予が付されていない自由刑(懲役、禁錮、拘留)判決の刑罰のこと。
刑の執行猶予が付されていない有罪の判決。
確定すれば,懲役禁錮の場合は,刑務所に入ることになり,罰金の場合は罰金を納めることになる。
過失(かしつ)日本の刑法では「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。」(38条1項)として、過失犯(過失を成立要件とする犯罪)の処罰は法律に規定があるときにのみ例外的に行うとされている。
裁判員制度とは、特定の刑事裁判において、国民から事件ごとに選ばれた裁判員が裁判官とともに審理に参加する日本の司法・裁判制度を言う。
原則として裁判員6名、裁判官3名の合議体で行われ、被告人が事実関係を争わない事件については、裁判員4名、裁判官1名で審理することが可能な制度となっている(法2条2項、3項)。
映画
12人の優しい日本人
「櫻の園」の中原俊監督が、三谷幸喜が主宰する東京サンシャインボーイズのヒット舞台劇を映画化したコメディ。陪審員制度を題材にした名作「十二人の怒れる男」をモチーフに、もしも日本に陪審員制度があったら、という架空の設定のもとに陪審員として集められた人々の姿をコミカルに描く。ある殺人事件の裁判のためごく一般の市民12人が集められた。被告が若くて美しいことから議論は概ね無罪で決まりかけたとき、ひとりがそれに異を唱えたことから議論は白熱紛糾し……。
陪審員(1996)
マフィアに脅迫され、陪審員を務める法廷で虚偽の証言を強いられた女性の危難と闘いを描いたサスペンス・スリラー。「ザ・インターネット」などの監督作でも知られるプロデューサーのアーウィン・ウィンクラーが雑誌『ニューヨーカー』に載った実録記事にヒントを得、同じテーマだったジョージ・ドーズ・グリーンの同名小説を発売前に映画化権を取得。「羊たちの沈黙」のテッド・タリーが脚色し、「TINA/ティナ」のブライアン・ギブソンが監督に当たった。
十二人の怒れる男
『十二人の怒れる男』(じゅうににんのいかれるおとこ、12 Angry Men)は、1954年製作のアメリカのテレビドラマ。および、それのリメイクである1957年製作のアメリカ映画。原作はレジナルド・ローズ。
「法廷もの」に分類されるサスペンスドラマ・サスペンス映画であり、密室劇の金字塔として高く評価されている。ほとんどの出来事がたった一つの部屋を中心に繰り広げられており、「物語は脚本が面白ければ場所など関係ない」という説を体現する作品として引き合いに出されることも多い。日本では、アメリカの陪審制度の長所と短所を説明するものとして、よく引用される。
本作品の発端は、レジナルド・ローズが実際に殺人事件の陪審員を務めたことである。その約1ヶ月後には、本作の構想・執筆に取りかかったという。