災害時の通信を守る「JAPANローミング」仕組みと設定方法まとめ
JAPANローミングとは?国内キャリアが障害時にネットワークを貸し合う仕組み
(非常時の通信を支える「JAPANローミング™」を、2026年4月1日(水)に開始します。)
非常時の通信を支える「JAPANローミング™」を4月1日に提供開始 - 楽天モバイル
日本の大手キャリア4社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)が、通信障害が発生した際に互いのネットワークへ自動接続できるようにする仕組みが「JAPANローミング」です。2025年度に本格導入が予定されています。
目的は、大規模障害が起きてもユーザーを通信不能にしないこと。キャッシュレス決済や行政手続きなど、通信が止まると社会全体が影響を受けるため、国内でバックアップ回線を持つ必要が高まっています。
仕組み:障害が起きたキャリアだけが他社へローミング
通常時は他社回線に接続しません。障害が発生したときだけ、端末が自動で他社基地局に接続します。海外ローミングと似ていますが、国内キャリア同士で限定的に行う点が特徴です。
- 音声通話:利用可能
- SMS:利用可能
- データ通信:制限あり(最大300kbps程度)
- 料金:追加負担なし
あくまで「最低限の通信を確保する」ための仕組みで、普段どおり高速通信ができるわけではありません。
MVNO(格安SIM)はどうなる?
MVNOユーザーもJAPANローミングの対象になります。ただし、MNO(大手キャリア)と比べて制限が大きく、基本的にデータ通信は利用できません。
- 音声通話:利用可能
- SMS:利用可能
- データ通信:原則不可
理由は、MVNOは大手キャリアの設備を借りてサービスを提供しているため、他社ネットワークでデータ通信を処理する仕組みが複雑になるためです。また、障害時に大量のユーザーが流れ込むと混雑が発生するため、データ通信は制限される方針になっています。
ただし、一部のMVNOのみ例外的にデータ通信が可能になる予定とされています。どのMVNOが対象になるかは現時点では未発表です。
導入スケジュール
- 2024年:実証実験開始
- 2025年度:本格導入予定
- 2026年以降:端末側の対応が順次進む
まとめ:国内キャリアの“相互保険”のような仕組み
JAPANローミングは、通信障害が起きてもユーザーを守るための「国内バックアップ回線」です。社会インフラが通信に依存する現在、単一キャリアの障害で社会が止まることを防ぐ重要な取り組みです。
MVNOユーザーも救済されますが、データ通信は基本的に使えないため、障害時は音声通話とSMSが中心になる点は理解しておく必要があります。
JAPANローミングの手動設定手順とキャリア一覧
JAPANローミングを手動で設定する場合は、端末のネットワーク選択を「自動」から「手動」に切り替え、契約していない事業者のネットワーク名を選択することで接続できます。
<設定手順>以下は主要キャリアのネットワーク名とコード一覧です。端末によって表示される名称が異なる場合があります。(*詳細は各社のHPをご確認下さい。)
| 事業者 | ネットワーク名 |
|---|---|
| NTTドコモ | NTT DOCOMO / DOCOMO / 44010 |
| KDDI、沖縄セルラー | KDDI / KDDI_50 / 44050 |
| ソフトバンク | SoftBank / 44020 |
| 楽天モバイル | Rakuten / 44011 |
ネットワーク名の横に「(禁止)」と表示されていても選択可能です。また、自動選択のままでも接続できる場合があります。

