AliExpress(アリエクスプレス)Alibaba.com(アリババドットコム)1688.com(アリババ)の違い
3つのサイトの違いは、アリババグループを理解する上で非常に重要です。誰に向けて商売をしているかで、サイトがはっきりと分かれています。
AliExpress(アリエクスプレス): 世界中の個人が買うサイト(海外版の楽天・Amazon) Alibaba.com(アリババドットコム): 世界中の企業が仕入れに使うサイト(国際的な卸売市場) 1688.com(アリババ): 中国国内の企業が仕入れに使うサイト(中国国内専用の卸売市場)
1. AliExpress (best.aliexpress.com) - 海外の個人向け
誰向け?: 世界中の一般消費者(日本人、アメリカ人、ロシア人など) 言語: 多言語対応(日本語表示も可能) 通貨: 主に米ドル(USD)。決済時に自国通貨に換算される。 特徴: 1個から購入できる、一般的なネット通販サイト。 価格は小売価格なので、3つの中では一番高い。 世界各国への発送に対応しており、送料が安い、または無料のケースが多い。 私たちが趣味や個人的な目的で海外から商品を買うときに使うサイトです。
2. Alibaba.com (japanese.alibaba.com) - 海外の企業向け
誰向け?: 世界中の企業やバイヤー(日本の会社が中国やベトナムの工場から仕入れるなど) 言語: 英語が基本(日本語版サイトもある) 通貨: 米ドル(USD) 特徴: 大量ロット(B2B)での取引が基本。「最低注文数(MOQ)」がある。 工場やメーカーから直接仕入れるため、1個あたりの単価は非常に安い。 価格交渉やOEM(オリジナル商品の製造)の相談が可能。 ビジネスとして商品を仕入れるバイヤーや事業者が使うサイトです。
3. 1688.com - 中国国内の企業向け
誰向け?: 中国国内の企業や個人事業主 言語: 中国語のみ 通貨: 中国人民元(CNY)のみ 特徴: 3つの中で価格が圧倒的に一番安い。卸売のさらに大元のような存在。 出店者も購入者も中国国内が前提。 日本への直接発送は基本的に不可。 決済には中国の銀行口座やアリペイが必要。 日本から購入するには、輸入を代行してくれる「代行業者」の利用が必須となります。
【豆知識】 なぜ「1688」という名前なのか? 中国語で「1688 (yī liù bā bā)」の発音が、「一路发发 (yī lù fā fā)」という言葉に似ています。これは「ずっと儲かり続ける、繁盛する」という意味の縁起の良い言葉です。
違いが一目でわかる比較表
まとめ:どのサイトを使うべきか?
個人で使うものを1個欲しい → AliExpress ビジネスで海外から商品を大量に仕入れたい → Alibaba.com ビジネスで、代行業者を使ってでも最安値で仕入れたい(上級者向け) → 1688.com